まさに子年のお正月 今年もよろしく

 

宮司私語(ささやき) 2020111日 

 

三茶キャロットタワーなるもの、まったく知らないが、「まっすぐ伸びる道筋」そのさきに、弦巻町、書くことさえつらい。

 

50年の時が流れ、それにしても、なぜ、君が知っているのか。洞察力と、友を思う優しい君の心配りに、思わず夢か、泣けてくる。

 

 

 

年が明けた。令和2年とか、かのえねずみ年

 

俺の家は、古いから、今でも、居間に2間はばの神棚がある。黒く煤けた御宮形が祀ってある。その台座の下のほうが壊れて隙間が空いている。

 

 

 

11日の真夜中過ぎ、2時ごろか。

 

「コトコト」と音が聞こえてきた。なんだろうと、聞き耳を立てていると、「コト」「コト」。懐中電灯をつけ、踏み台に乗ってのぞいてみると、御宮形の神様の前に、中折れという白紙を敷き、そこに、三つ重ねの小さな鏡モチをお供えしてあるのだが、その一番上の小モチが見当たらない。

 

台座の破れ板のあいだから、奥を照らしてみると、なんと、そこに、子ネズミが小モチを咥え込んで、「カリカリ」とかじっているではないか。

 

「まさに子年のお正月だ」

 

 

 

そんなこんなで、今年もよろしく。 宮司 内藤和比古